BDのグループ会社である株式会社メディコン(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:阿知波達雄)は、鼠径ヘルニア修復術に使用されるメッシュ「3D Max®(ミディアムタイプ)」(読み スリーディーマックス)を8月に発売いたしました。
「3D Max®(ミディアムタイプ)」
今回発売した「3D Max®(ミディアムタイプ)」は、腹腔鏡下での鼠径ヘルニア修復術において脆弱な組織の補強、または補填のために使用されるメッシュです。本製品は既存製品である 「3D Max®(スタンダードタイプ)」 と 「3D Max®(ライトタイプ)」 の中間の重さで、堅さとしなやかさの両方を兼ね備えています。本製品が既存製品に加わることで、患者さんの体型や症状、組織の欠損の大きさに応じたより幅広い選択肢を提供します。
製品の特長
- 鼠径部の形状に適合する立体的な形状
解剖学的に鼠径部の形状に適合するようにメッシュの形がデザインされています。それにより、メッシュの固定数の減少が期待できます*1。 - 堅さとしなやかさの両方を兼ね備えたMedium Weight(中間の重さ)、Large Poreメッシュ(大きな網目)ロボットによるヘルニア手術で用いられる8mm径 トロカールに対応します*2。また、Large Poreは、メッシュ越しに腹壁側に対して優れた視認性をもたらし、メッシュの位置調整に役立ちます。
- メッシュの配置をサポート
「Sealed Edge(シールド・エッジ)」(①)は手術空間でのメッシュの展開と形状維持に役立ちます。「Medial Marker(正中方向マーカー)」(②)と 「Anatomical Orientation Marker(青色の線)」(③ ) は術野でのメッシュの配置と位置決めをサポートします。 - より豊富なサイズ展開
(ライトタイプとスタンダードタイプにはない)XLサイズが追加され、組織の欠損の大きさなどによってサイズ選択が可能です。
鼠径ヘルニアとは
鼠径ヘルニアは、加齢などの影響で鼠径部の筋膜が弱くなり、本来お腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、筋肉の隙間からお腹の外に出てくる病気です。国内では毎年約15万件の鼠径ヘルニア手術が実施されています*3。現在では、腹腔鏡下手術で、ヘルニアの部分にメッシュを敷く方法が標準治療の1つとされています。