日本BD(日本ベクトン・ディッキンソン株式会社 本社:東京都港区、代表取締役社長:長瀬信弥)は本日、高精度な多次元細胞解析を実現する革新的なスペクトル解析およびリアルタイム細胞イメージング技術を搭載した新型セルアナライザー「BD FACSDiscover™ A8 セルアナライザー(読み:ファックスディスカバー エーエイト セルアナライザー 以下、BD FACSDiscover™ A8)」を2025年7月3日に発売いたします。
本製品は、先行機種である「BD FACSDiscover™ S8 セルソーター(読み:ファックスディスカバー エスエイト セルソーター 以下、BD FACSDiscover™ S8)」で高く評価された技術を継承しつつ、解析に特化した専用機にすることで高スループット*1 と操作性を実現した次世代のセルアナライザーです。これにより、BD FACSDiscover™ シリーズは、細胞の分取と解析の両機能を備えたラインナップが揃い、研究の目的やフェーズに応じた柔軟な選択が可能になります。今後は、この統合されたプラットフォームを基盤に、より広範な研究領域やワークフロー全体を支えるシステムとしての進化が期待されます。
■研究のスピードと深度を両立
BD FACSDiscover™ A8 は、免疫学、がん研究、再生医療、ワクチン開発など、複雑かつ多次元的な解析が求められる研究分野において、高精度なデータ取得を支援します。限られた時間やリソースの中でも、再現性と一貫性のある解析を可能にし、国公立研究機関、大学、製薬企業など、幅広い研究現場での活用が期待されています。
これは、スペクトル解析とリアルタイム細胞イメージングを融合したBD独自の技術基盤によるもので、細胞の増殖や働き、他の細胞との相互作用、また、細胞内のウイルスやタンパク質の正確な位置などを詳細に解析できることで、新たな発見に繋がることが期待されます。
また、BD FACSDiscover™ A8 は解析に特化した設計により、より高いスループットと多検体処理性能を実現しています。スクリーニングや探索的解析において、迅速かつ網羅的なデータ取得を可能にします。
■ BD FACSDiscover™ シリーズに共通する革新的技術基盤
BD FACSDiscover™ A8 は、スペクトル解析とリアルタイム細胞イメージングという2つの革新的技術を融合しています。これらの技術は、 BD FACSDiscover™シリーズに共通し、細胞解析の新たな可能性を切り拓くことが期待されています。科学誌『Science』の表紙にも取り上げられるなど、国際的にも高く評価されています。
■BD FACSDiscover™ S8との連携による解析システムの構築
BD FACSDiscover™ A8 と BD FACSDiscover™ S8の2つのモデルの連携により、アナライザーからセルソーターへのパネルの移行が容易になります。 解析からソーティングまでを迅速に進めることができ、研究のスピードと深度の両立を可能にします。この統合されたプラットフォームを基盤に、より広範な研究領域やワークフロー全体を支えるシステムとしての進化が期待されます。
BDは、1973年に初めてフローサイトメーターを発売して以来、そのパイオニアとして、常に最先端の機器を開発・提供し続け、細胞解析の発展や解析の時間短縮に寄与し、新たなインサイトの発見に貢献しています。
[製品写真]
BD FACSDiscover™ A8 セルアナライザー
[製品の特長]
【製品概要】
発売日:2025年7月3日(木)
製品名:BD FACSDiscover™ A8セルアナライザー
※ 本製品は研究用です。診断・治療用ではありません。
詳細は、日本BD製品サイトよりご覧いただけます。
*1 スループット:一定時間内に処理できる作業量やデータ量
*2 ラベルフリーイメージング:蛍光色素や抗体などの「ラベル(標識)」を細胞や分子に付けずに、そのまま観察・画像化する技術
本プレスリリースは、報道関係者を対象に、BDグループに関する最新情報を提供するものです。
患者さんや一般の方向けに、顧客誘引や医学的アドバイスを目的としたものではありません。