酸化還元電位を低く保って嫌気性菌を活性酸素から守る培地組成なので、嫌気性菌も適切に保持できます。常在菌叢における嫌気性菌など、想定される菌種が不明な場合にも、適切な保存・輸送が可能です。また、バイパックホイール包装が、長期保存を可能にしました。
菌の保持能力に優れています。
酸化還元電位を低く保つ改良型アミーズ培地の使用で嫌気性菌を保護するとともに、栄養要求の厳しい菌も、継続的に保持します。また、砂時計型チューブと、寒天の加えられた深さ約6cmの培地が外気との接触を最小限にとどめ、嫌気性菌を適切に保持します。スワブ先端部には、検体採取に最適な柔らかいレーヨン繊維を採用しています。
鼻咽頭検体の採取用にデザインされたスワブです。軸の部分が非常に柔らかく、鼻腔内壁に触れると柔軟に、内壁に沿って曲がります。
ループ状の軸先端にやわらかいレーヨンを巻きつけて綿球状としているので、大変安全にご使用いただけます。
窒素充填された5重構造のラミネートフィルムで空気の浸透を阻止し、培地の酸化、及びコンタミネーションを防止するVI-PAK(バイパック)ホイール包装が、製造後20ヶ月と言う長期間の保存を可能にしました。
活性酸素の一種であるスーパーオキサイド(・O2-)は強い毒性を示します。好気性菌は、スーパーオキサイドとその毒性を阻害するスーパーオキサイドデスムターゼ(SOD)という酵素を持っていますが、嫌気性菌ではSODを持っていないものが多く、嫌気性菌の保存では活性酸素から菌を保護する必要があります。BD BBL™ カルチャースワブ™ プラスの改良型アミーズ培地は、酸化還元電位を下げて、嫌気性菌を活性酸素から守ります。
BD BBL™ カルチャースワブ™ の砂時計型チューブデザインは、外気との接触を最小限にとどめます。またスワブを中心位置に保ち、菌を培地深部に保持することで、嫌気性菌を効果的に保持します。
培地 | 変法アミーズ培地 |
---|---|
スワブ先端部 | 柔らかいレーヨン繊維 |
キャップ | ポリエチレン |
軸 | ポリスチレン/アルミニウム |
包装 | VI-PAKホイール包装(窒素充填) |
パウチ | 5重構造プラスチックフィルム採用 |
チューブ | ポリプロピレン |
BD BBL™ カルチャースワブ™ プラスは多くの細菌を24 〜 48 時間保存できる。BD BBL™ カルチャースワブ™ プラスを使って、臨床的に重要な以下の好気性菌、嫌気性菌を室温保存したところ、24 時間後全て生存していることが確認されている。
好気性菌 | 嫌気性菌 |
---|---|
Escherichia coli NCTC9001・ATCC25922 | Bacteroides fragilis ATCC25285 |
Haemophilus influenzae ATCC19418 | Bacteroides levii ATCC29147 |
Neisseria gonorrhoeae ATCC43069 | Bacteroides thetaiotaomicron ATCC29741 |
Neisseia meningitidis NCTC10025・ATCC13090 | Bacteroides vulgatus ATCC8482 |
Pseudomonas aeruginosa NCTC9332・ATCC27853 | Clostridium difficile ATCC9689 |
Staphylococcus aureus NCTC5532・ATCC25923 | Clostridium perfringens ATCC13124 |
Streptococcus pyogenes ATCC19615 | Clostridium sporogenes ATCC3584 |
Clostridium tertium ATCC19405 | |
Fusobacterium necrophorum ATCC25286 | |
Fusobacterium nucleatum ATCC25586 | |
Peptostreptococcus anaerobius ATCC27337 | |
Peptostreptococcus magnus ATCC29328 | |
Porphyromonas gingivalis ATCC33277 | |
Prevotella melaninogenica ATCC25845 | |
Propionibacterium acnes ATCC6919 |
The American Type Culture Collection (ATCC)
The National Collection of Type Culture (NCTC)
STEP 1
滅菌パウチの「開け口」と記された部分を裂いて開け、輸送チューブのキャップをはずす。
STEP 2
スワブを取り出し検体を採取する。検体を採取する際、感染が疑われる部分のみスワブの先端を接触させ、雑菌汚染を最小限にとどめること。
STEP 3
検体採取後、スワブをチューブに戻す。
STEP 4
患者の氏名、その他検体情報をチューブのラベルに記入する。
販売名:BD BBL カルチャースワブ プラス
製造販売届出番号:13B1X10407000032
製造販売元:日本ベクトン・ディッキンソン株式会社