- 概要
- 知るべきリスク
- 知るべき対策
- 取り組みの評価
- 関連製品
- 患者さん向け資材
ハザーダスドラッグ（Hazardous Drug : HD）の取り扱いについて妥協する必要はありません。
HDを調製する薬剤師から投与を施す看護師、施設の清掃スタッフまで、HDの曝露はあらゆる場所で起こる可能性があります。
医療従事者のHD曝露リスクは現実的かつ重大です。
BDは 「HDの取り扱い方法」「HD曝露状況モニタリング」「閉鎖式薬物移送システム (Closed System Drug Transfer Device : CSTD)」に関するエビデンスに基づいたHD曝露対策ソリューションを提供します。
BD は施設における実際のリスク（HD曝露や表面汚染等）を元にソリューションを提案します。
BD® HD 環境モニタリングプログラム
評価、改善、テスト、追跡という 4 つのステップでHDの環境モニタリングを理解、改善、実装できるように設計されたBD独自のエンド to エンド プログラムです。
BD® HDチェック システム
日常的にHD曝露のモニタリングを可能にするため、検査開始から10 分以内に結果を(+/-)で提供します。施設におけるHDの取り扱い方法を評価するのに役立つ、BD 初の迅速なHD検出 システムです。
BD ファシール™ オプティマ システム
BD ファシール™システムは、HDを調製および投与する医療従事者を保護するために1990年代に開発されたCSTDです。
BDは医療専門家にフィードバックと指導を求め、すべての構成製品群の改善を目指しました。
その結果、高い気密性を保ちつつ、コアリングの減少やバイアル内薬物残存量の低減を目指して設計された、新たな CSTDであるBD ファシール™ オプティマ システムが誕生しました。
American Journal of Health-System Pharmacy (AJHP) で、BD ファシール™ オプティマ システムと BD® HD チェック システムを日常のHD曝露対策の取組とする価値についての報告があります1 。
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BD ファシール™ オプティマ システムを使用開始後、HD汚染が46%低減1
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施設において、 BD® HD チェック システムを導入前に汚染が見られた5種類のHDのうち、4種類は導入後に汚染された箇所が少なくなり、すべての薬物で導入後の汚染濃度が減少した報告があります1。
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多面的なアプローチの一環として、BD ファシール™ オプティマシステムとBD® HD チェック システムは、日常的なモニタリングを容易にし、最終的には医療従事者と患者さんへのHD曝露を軽減させる可能性があるとの報告があります1。
- Brechtelsbauer E. Identification and reduction of hazardous drug surface contamination through the use of a novel closed-system transfer device coupled with a point-of-care hazardous drug detection system. Am J Health Syst Pharm. 2023;80(7):435-444. doi:10.1093/ajhp/zxac336.
販売名：BD ファシール オプティマ 遮封式薬剤移注システム
医療機器承認番号：30200BZX00011000
製造販売元：日本ベクトン・ディッキンソン株式会社
毎年800万人の医療従事者がHD曝露の潜在的リスクにさらされているという海外の報告があります。
これには、医師、薬剤師、看護師、看護補助、清掃員、出荷や荷受けを担当する人員まで、HD取り扱い過程全体に携わる人員が含まれます1。
HD曝露のリスクが重大であることはすでに認識されています。
細胞レベルでのリスク
HDを取り扱う医療従事者において全染色体異常は2.5倍から5倍との報告があります2-4。
曝露リスク
・抗悪性腫瘍薬を使用している看護師３名において肝臓障害が認められ、細胞増殖抑制薬の取り扱いが肝臓に損傷を与える可能性が示唆されたとの報告があります7。
・抗悪性腫瘍薬を使用している看護師３名において肝臓障害が認められたとの報告があります７。
発がんリスク
薬剤技術者において非黒色腫皮膚癌の発生率が1.5倍、非ホジキンリンパ腫の発生率が3.7倍となったとの報告があります5。
HD曝露を経験した看護師はそうでない看護師と比較して白血病リスクが有意に増加（10.65倍）したとの報告があります6。
※ただし、急性骨髄芽球性白血病と慢性骨髄性白血病の2例のみに基づく。
生殖リスク
抗腫瘍薬を扱う医療従事者の流産リスクが2.0倍に増加した報告8 や、新生児の奇形リスクも増加した報告があります9
HD曝露は、妊娠を希望する男女にとってリスクの可能性があるとの報告があります10。
調製室での受け取りや準備から投与や廃棄まで、施設内のHDが存在するあらゆる場所で曝露が発生する可能性があります。
6つの病院を対象とした調査では、病院の投薬システムのあらゆる段階でHDが頻繁に接触する表面に、測定可能なレベルの汚染があることが報告されています11。
- Centers for Disease Control and Prevention (CDC). Hazardous drug exposures in health care. The National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH) Web site. http://www.cdc.gov/niosh/topics/hazdrug. Accessed April 11, 2023.
- Cavallo D, Ursini CL, Perniconi B, et al. Evaluation of genotoxic effects induced by exposure to antineoplastic drugs in lymphocytes and exfoliated buccal cells of oncology nurses and pharmacy employees. Mutat Res. 2005;587(1-2):45–51. doi:10.1016/j.mrgentox.2005.07.008.
- McDiarmid MA, Oliver MS, Roth TS, Rogers B, Escalante C. Chromosome 5 and 7 abnormalities in oncology personnel handling anticancer drugs. J Occup Environ Med. 2010;52(10):1028–34. doi:10.1097/JOM.0b013e3181f73ae6.
- Roussel C, Witt KL, Shaw PB, Connor TH. Meta-analysis of chromosomal aberrations as a biomarker of exposure in healthcare workers occupationally exposed to antineoplastic drugs. Mutat Res. 2019;781:207-217
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- Skov T, Maarup B, Olsen J, et al. Leukaemia and reproductive outcome among nurses handling antineoplastic drugs. Br J Ind Med. 1992;49(12):855–861. doi:10.1136/oem.49.12.855.
- Sotaniemi EA, Sutinen S, Arranto AJ, et al. Liver damage in nurses handling cytostatic agents. Acta Med Scand. 1983;214(3):181–189. doi:10.1111/j.0954-6820.1983.tb08593.x.
- Lawson CC, Rocheleau CM, Whelan EA, et al. Occupational exposures among nurses and risk of spontaneous abortion. Am J Obstet Gynecol. 2012;206(4):327.e1-8.
- Hemminki K, Kyronen P, Lindbohm ML. Spontaneous abortions and malformations in the offspring of nurses exposed to anaesthetic gases, cytostatic drugs, and other potential hazards in hospitals, based on registered information of outcome. J Epidemiol Community Health. 1985;39(2):141–147. doi:10.1136/jech.39.2.141.
National Institute for Occupational Safety and Health (NIOSH). Current intelligence bulletin 68: NIOSH chemical carcinogen policy. By Whittaker C, Rice F, McKernan L, Dankovic D, Lentz - TJ, MacMahon K, Kuempel E, Zumwalde R, Schulte P, on behalf of the NIOSH Carcinogen and RELs Policy Update Committee. Cincinnati, OH: U.S. Department of Health and Human Services, Centers for Disease Control and Prevention, National Institute for Occupational Safety and Health, DHHS (NIOSH) Publication No. 2017‐100. https://www.cdc.gov/niosh/docs/2017‐100/pdf/2017‐100.pdf. Accessed August 1, 2025.
- Hon CY, Teschke K, Chu W, Demers P, Venners S. Antineoplastic drug contamination of surfaces throughout the hospital medication system in Canadian hospitals. J Occup Environ Hyg. 2013;10(7):374–383. doi:10.1080/15459624.2013.789743.
数十年にわたり、臨床にかかわる複数の団体が医療従事者をHD曝露のリスクから保護するために、エビデンスに基づいた推奨事項を提供してきました。
保護技術と知識が進歩するにつれて、ガイドラインは進化します。
最新の情報を維持することは、医療従事者を含む関係者にとって非常に重要です。
あなたの施設におけるHD曝露を防ぐための安全対策について確認してください。
- どのようなレベルでスタッフを保護していますか？
- 最新の基準とガイドラインをチェックしていますか？
- スタッフは決められた対策を遵守していますか？
- 手順を見直す機会はありますか?
BDは答えを見つけるサポートをいたします。
JCR*1 が開発し、BD が後援する「 the Self-Assessment of Safe Handling Practices for Hazardous Drugs」は、既存の USP <800> *2コンプライアンスのギャップを特定するために使用される機密のオンライン調査です。
これらのギャップを埋めるための支援として、「the Improving Safe Handling Practices for Hazardous Drugs Toolkit」では、基準、ガイドライン、ベストプラクティスに関する詳細なガイダンスが提供されています。
*１：Joint Commission Resources
*２：United States Pharmacopoeia Chapter <800>
（米国薬局方第800章）
評価、改善、テスト、追跡という 4 つのステップでHDの環境モニタリングを理解、改善、実装できるように設計されたBD独自のエンド to エンド プログラムです。
BD® HD チェック システムとこのプログラムを組み合わせることで、安全な作業環境を実現するためのデータ主導で継続的な品質改善をお客様の手に届けます。
ハザーダス・ドラッグのモニタリングプログラム （測定の推奨箇所：投与エリア）
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私たちは皆様のような医療専門家にフィードバックと指導を求め、すべての構成製品群の改良を目指しました。
その結果、高い気密性を保ちつつ、コアリングの減少やバイアル内薬物残存量の低減を目指して設計された、新たな CSTDである BD ファシール™ オプティマ システムが誕生しました
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BD ファシール™ システムは、HDを調製および投与する医療従事者を保護するために 1990年代に開発されたCSTDです。
高い気密性と漏れ防止性を備えており、薬剤の調製、投与、廃棄中においてスタッフを危険な薬剤への曝露から保護します。
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日常的にHD曝露のモニタリングを可能にするため、検査開始から10 分以内に結果を(+/-)で提供します。施設におけるHDの安全な取り扱い方法を評価するのに役立つ、BD 初の迅速なHD検出 システムです。
ハザーダス・ドラッグの安全な取り扱い対策は労働安全の視点で必要とされています。
また、医療従事者だけでなく治療を受ける患者さんや共に暮らす方々の安全も守られる必要があります。*
本資材は、がん薬物療法及びばく露対策のエキスパートの医師・薬剤師・看護師の先生がたと共に、国内外のガイドラインを参考に作成されました。
患者さんやご家族が安心して療養生活をお過ごしいただくために、ご自宅でも実現可能な対策などをわかりやすくまとめています。ぜひご活用ください。
